テクニカルノート

UAVを利用した採水の試み

2020年5月19日
文:情報システム課 空撮室 須藤 哲平

【背景】

ダム湖やため池のような広い止水環境で環境DNA調査を行う場合、できるだけ複数地点での採水が推奨されている*1。そのため、止水環境の中央部でも採水を行うことでより精度の高いデータが得られると考えられる。従来はボートを使用して目的の地点まで移動する手法が一般的だったが、水上での作業になるため落水等の危険が想定される。また、ため池までのアクセスが困難な場所では、ボートを運び込むこと自体が難しくなる。
このような採水に関わる手間を省き、作業員の安全性を高めるため、UAVを使用した採水を試みた。

*1:環境DNA 調査・実験マニュアル:http://ednasociety.org/manual

【手法】

発着地点でホバリングさせた機体のスキッド(脚部)に採水用器具を取り付ける。

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採水地点まで飛行させた後、機体を降下させ、採水容器が水中に沈むまでホバリングさせる。
採水容器が完全に水中に沈んだら、機体を静かに上昇させ、発着地点まで戻す。

【結果】

試験の結果、飛行安定性に問題はなく、短時間で採水を行うことが出来た。

【課題】

今後は、採水容器容量を増やした場合の飛行安定性等について検証を行う。積載重量の大きな機体を使用することで、一度に採水できる容量を増やすことが可能になると想定される。

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